2013年10月19日土曜日

悲しいできごと

こんにちは。きぬたくです。本日の鬼怒川温泉は、曇り。
寒いです。一枚、上着があった方が良いお天気です。

さて、昨日は、台数が少なく、大変ご迷惑をおかけいたしました。

昨日は、きぬたくにとって、とても大切な方が亡くなったため、会社の方には、数名を残し告別式に参列させて頂きました。

勤続30年以上で、所長を務めてくれたOさんには、本当にお世話になりました。

昨年、体調不良を訴え、緊急入院をする前日まで、会社の事を気にかけ、皆が心配して「帰って休んで下さい」という言葉も聞かず、遅くまで車輛の修理をしてくれていました。

病気が見つかったとき(昨年の12月)には、すでに手遅れで、お正月が越せるかどうか、桜は見られないと言われたと、後から聞きました。

それでも、本人は、
「絶対に治します。会社に、また来ることを目標にがんばります。」
と言ってくれて、
「社長の顔を見に来ますから」
と、毎月1,2回は、苦しそうにしながらも会社に顔を出してくれていました。

真面目で、まっすぐで、人から頼まれると嫌と言わない人。
手先が器用で、車両の修理から、会社や家の屋根のペンキ塗りまで、気が付くとすぐに何でもやってくれていました。
一度などは、同僚から(個人所有の!)鍋の取っ手が取れたと言われ、溶接してあげていました。

困っている人を見ると助けずにはいられない人でした。
お客様が橋から落としてしまった携帯電話を、ロープを使って下まで降りて取ってきた事がありました。お客様からの熱烈な感謝の手紙が来て判明しましたが、本人は、それまで何にも言わず、その話もケロッとして話していました。

先代の社長が逝った時、私が継ぐことを一番反対した人。
毎日のように、その話をする所長に反発したこともありました。
でも、それは、私を心配しての事だったと、今ではわかります。
耳に痛いことも、ずっと言い続けてくれました。
緩衝剤となって、いろいろな事から、黙って守り続けてくれていました。

ユーモアたっぷりで、いつも笑っていました。
訃報を聞いて、駆け付けた時、ご自宅の布団に横たわっている姿は、本当ににこにこ笑っているような、「冗談だよ。まだまだがんばりますから。」と今にも起きだしそうな、穏やかで幸せそうなお顔でした。

奥様が言うには、
「会社に恩返ししなくちゃ。がんばって治して、早く行くんだ」
と何度も何度も話されていたそうです。

恩返ししなくちゃいけないのは、私の方です。

父を亡くした時と同じくらいの寂しさと心細さです。
Oさんに関する書類を書く時、会社に置いていった荷物を整理する時、名札をはずした時、その度に泣いてしまいます。

でも、これからは、O所長はいないけれど、病と闘い続けたO所長のように強く、真面目にまっすぐに、O所長がが大切にしてくれたきぬたくが、もっともっと良い会社になれるように、もっともっと頑張らなくちゃと決意を新たにも致しました。

所長、今まで、本当にお疲れ様でした。
そして、本当にありがとうございました。

心より、ご冥福をお祈りしております。合掌

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